【光輝】
「暴れると痛いよ……」

【明】
「あ……、な…何」

 兄貴のしようとしている事がわかり、首を横に振る。

【明】
「いやだって……! やめてくれよ……っ」

【光輝】
「大丈夫、そんなに痛くないから」

 お前したことあるのかよ!
 心では叫ぶものの、言葉になって出てこない。

【光輝】
「いい……いくよ?」

【明】
「あ……うぅっ……!!」

 一瞬体が大きく波打ち、痛みが背中を伝って脳へ刺さる。

【明】
「痛っ……いっ……! んぅ……!」

 うっすら目をあけてそこを見ると、歪んだ形の俺の突起に洗濯バサミがぶら下がっている。

【明】
「もう一つも、つけような?」

【明】
「あ…いやっ……、やだって……、うっく…痛い……んだよ……ぉ」

 首を横に振るが、近づいてくる手を止められない。

【明】
「い……や、ひっ…!!」

 さっきと同じ痛みがまた脳へ突き刺さり、じんじんとした痛みが体中に響く。

【光輝】
「ちゃんと、自分で糸つけたんだ?」

【明】
「……え……?」

 キラッと光る糸をみて、付いていることを思い出す。

【光輝】
「明はこうやって、誰かにしてもらうつもりだったんだ…?」

 痛みで頭が麻痺し、兄貴の言っている意味がよく理解できない。

【明】
「何……いって……んだよ……」

【明】
「ああっ……ぅ!!」

 ピンッと糸を引っ張られると同時に、突起に噛み付いている洗濯バサミが持ち上がり、赤く腫れたそこは形を歪ませ悲鳴を上げる。

【明】
「痛いっ……いや、…ぁ…っ……」

【光輝】
「こうして欲しかったんだろ? ……いやらしいね、明は」

【明】
「違……う……、そんな俺じゃ……、ないっ」

 その言葉を信じる様子もなく、兄貴はもうひとつの糸も吊り上げる。

【明】
「あうっ……!」

 伸びた細い指が鈍く光る糸に絡みつき、そのまま振動させ突起を揺らす。引っ張られながらそこを刺激され、堪らない痛みと、もどかしいよくわからない感覚が体を包み込む。

【明】
「いや……! うっ…、痛っ…い、外してよ……ぉっ……」

 暴れると突起に噛み付いている洗濯バサミが大きく揺れ、一層じんじんとした痛みを体中に撒き散らす。

【光輝】
「まだ、駄目だよ……」

 赤く腫れて敏感になっているそこを、舌で突付かれ舐めあげられる。

【明】
「んぅ……あぁう……っ」

 ざらざらとした兄貴の舌の感触に、体が震え、なぜか下半身が熱くなる。
それがどうしてなのかよくわからない、だけど痛みとは違う何かが脳を刺激し麻痺させる。

【明】
「あ…兄……貴…、も、もう…」

 少し体をずらしたその時、トランクスに嫌な湿り気を感じ思わず体が固まった。

【明】
「そんな………んぅ……あっ……」

 信じられない、こんなことされて俺……。

【光輝】
「今度はちょっと痛いよ……」

 ぐいっと糸を上へ勢いよく持ち上げられ、余りの痛さに視界が一瞬揺らぐ。

【明】
「ああうっ……!」

 目の前にピンと張った糸と、きゅうきゅうと引っ張られたいやらしい突起が見える。
 こんなことされて…勃ってるなんて……!

【光輝】
「そろそろ、片方取ろうか」

 思考を遮られ、兄貴のその言葉に少しほっとした瞬間、思いっきり敏感なその突起を引っ張られ、パチンッという音とともに、目の前がちかちかと瞬く。

【明】
「んあっ……!!」

 トランクスの中がビクンと暴れる。開放された突起は鈍い痛みと共に、じれったい何かを体中に伝える。

【明】
「もう……、やだっ………はぁ……っう」

 悶えるように、体をよじる。気づかないうちに、涙が頬に溢れこぼれた。

【光輝】
「明……、気持ちいいの…?」

 開放されて赤く腫れた突起を、愛しそうに舐められる。片方はゆるゆると刺激を与えられ続け、俺はみっともなく下着のしみを大きくしてしまう。

【明】
「はぁ……っう、兄……貴ぃ……」

【光輝】
「じゃあ、もう片方も取るよ」

【明】
「はぁっ……あ…!!」

 突き刺すような刺激を受けた瞬間、トランクスの中に熱いものが飛び散り、体がビクンビクンと震えた。

【明】
「や……だ……っ、う……」

 あふれ出す液を止められず、ズボンが液で汚されていく。