火を移そうと、ベルナルドが顔を近付けてくる。
煙草の先を触れさせ、気配で息のタイミングを合わせる。
しばらくすると、無事に火が移った。
肺の奥まで煙を吸い込むと、軽く頭がくらっとする。美味い。相変わらずベルナルドのやつ、良い葉しか喫わねえ。
俺は出入口の方を軽く振り返り、すぐベルナルドに視線を戻す。ウインクすると、軽い頷きが返ってきた。

【ジャン】「サンキュ、ベルナルド。愛してるぜ」
【ベルナルド】「お前の望みとありゃ、おやすい御用さ」

ベルナルドの大きい手が伸びてきて、俺の耳の辺りを優しくくすぐる……。

【ジャン】「随分、ご無沙汰してるよな。……なあ、このままここで、しても……平気だよな?」
【ベルナルド】「大歓迎だぜ、ダーリン」